TOEIC L&R は多くの企業で受験することあるいは一定のスコアを得ることが求められる試験となっております。そこで自身の経験に基づいたスコアアップの秘訣をパート別にご紹介していきたいと思います。
Part1の概要
Part1は写真の描写について4つの説明が与えられ、そこから最もふさわしいものを選ぶ問題です。タイプ別にしますと、人がいる写真と、人がいない写真に分けて考えられます。
|人がいる写真
1人の動作について問われる簡単な問いの他、複数名が写っており、いずれかの1人あるいはグループの動作・状況が問われるパターンがあります。新形式になってからは、人が正解とは関係なく、わかりにくい背景の物が正解となるケースは減少したように見受けられます。しかし物が主語になることもありますので何が写っているか注視が必要です。
人が指さしている、電話をする、物を持ち上げる、向かい合っている、店から出入りしている、本を読む、掃除をする、PC等を使う、等のよく出る動作は英語表現で覚えておきましょう。
|人がいない写真
人がいる写真と比べますとやや難易度は高くなります。なぜなら主語がどこになるのか予想を付けにくいからです。正解となるのは中央にあるものだけではありませんので、隅々まで目を通しておき、物の状態を確認しましょう。
物の位置関係は先に把握しておくと良いです。また、引き出しが空いている、梯子が立て掛けられている、鉢植えが並んでいる、車が止まっている、商品が陳列されている、ランプが点灯している、等のよく出る表現は押さえておきましょう。
定番描写への対策
良く出るパターンの描写は、単語やフレーズをまとめて必ず覚えておきましょう。本番でアナウンスが流れる前に写真を見て、ある程度当りを付けることができます。
|主な定番描写
シーン | 単語 | フレーズ |
芝生関係 | lawnmower | mow the lawn |
船着き場 | dock, pier, float | luggage are loaded into |
研究室 | microscope,shelving | examine the equipment |
カフェの客 | diner, opposite | sitting across from each other |
店の前 | merchandise, sidewalk | been arranged in front of |
道路 | pedestrian, pavement | is crowded with traffic |
簡易建物 | shelter, pillar, windowpane | been supported by poles |
観葉植物 | potted plant | been organized in rows |
清掃作業 | trash bin, broom | is full, is sweeping |
梯子 | ladder, stairs | is leaning against |
車関係 | vehicle, cable, parking | get out of, been left open |
上記の他にも、railing(手摺り)、stack, pile(山積み)、lighthouse(灯台)、crate(箱)、curb(縁石)、courtyard(中庭)、slant(傾き)、bulletin board(掲示板)などは良く見かける名詞・表現です。
|進行形の聞き分け
Part1の最大の難関は、進行形の聞き分けだと思います。リスニングの中に進行形が出てきましたら、写真の中の動作により正解・不正解を見極めなければなりません。例えば男性が既に帽子をかぶっている写真であれば、
A man has put on a hat. が正解となり、
A man is putting on a hat. は不正解となります。
但し、A man is wearing a hat. は正解ですので注意が必要です。かぶろうとしている写真であれば、正解は逆となります。
受動態の進行形はさらに厄介です。例えば、居間で人がテレビのスイッチを入れようとしている場合は、
The TV is being turned on in the dining room. が正解となり、
The TV has been turned on in the dining room. は不正解となります。
即ち、is being と has been の聞き分けができないと正解・不正解の判断ができないのです。これだけは何度も聞いて慣れるしかありません。コツとしましてはis being は has been と比べて若干、発音が強くて長いことです。
写真に人がいて、物に対して動作をしており、物を主語とする文章であれば、基本的には進行形の受動態となり、人がいないのであれば現在完了形となります。
本番での姿勢
まずはざっと6枚の写真に目を通しておきます。そして問題が読み上げられる直前にもう一度目の前の写真をチェックし、予想を立てておきます。正解と思われる選択肢が読み上げられたら、すぐにマークをしても構いませんが、自信がなかったときは、全ての選択肢を聞いてから判断しましょう。
まとめ(Conclusion)
問題数をこなし、定番を抑えつつ、風景描写への対応や進行形の聞き分けができるようになれば、十分対応可能です。新形式となってからは問題数は6問に減り、難易度も下がったように思われます。確実に全問正解をしてpart2以降に弾みをつけましょう。