TOEIC L&Rの中で唯一音声だけの問いがPart2です。問いに対して単純に答える応答問題だけでなく、様々なバリエーションが有る為、事前の対策をしておかないと意外と正答数を増やすことができないPartです。
Part2の概要
Part2は2人が交代で短いフレーズを話し、かつ3択問題である為、正答率は確保できそうなイメージがありますが、一瞬の聞き逃しが致命的となってしまいます。
|問題パターン
5W1Hを問う問題ですが、When と Where は常に意識しておきましょう。カタカナで書けばホエンとホエアとなりますが、油断するとつい聞き逃してしまいます。
文章にもよりますが、Whereの方がWhenよりも最後の発音が若干強く、「ア」で終わることを意識すると良いです。そのまま場所や時が正解となる問題は確実に得点しましょう。
単純な応答以外の問題ですが以下のようなものがあります。
・5W1Hの問いに対して答えを言わないパターン
・平叙文に対して相手が答えるパターン
・疑問文に対してYes/NOで答えないパターン
・否定疑問文に対して答えるパターン
・AかBかの質問に対し、情報を伝えるパターン
・疑問文に対し疑問文で答えるパターン
単純にYes/NOであったり、時や場所を答えているという理由で選択肢を選べない問題ばかりです。いずれも内容の聞き取りがしっかりできていないと誤答を選んでしまいます。
|実例検証
ここでは少し問題をピックアップしてみます。
Who received company award last year ?
A)Extra bonus will be paid this year.
B)I am not sure.
C)The company is growing internationally.
「誰か」の問いに対して「わからない」と答えているBが正解です。他の表現では「I do not remember.」などがあります。また、「You should ask Thomas.」のように他の人に聞くようにと答える場合もあります。
You’d better call the service department to fix this printer.
A)No, it had been running properly.
B)Please copy these documents.
C)I hope it won’t take them long time.
平叙文のやりとりです。提案に対して希望を述べているCが正解です。他の表現では「Hopefully」などがあります。また、逆接的な表現として「I am afraid」「Unfortunately」「Actually」などから始まる場合もあります。
Do you have time to play tennis game today ?
A)Should I bring my racket ?
B)Did you have watched the game on TV ?
C)He plays it every weekend.
疑問文に対して疑問文で答えています。この場合意味の通るAが正解です。仮にAがわからなかったとしても、BとCを聞いて会話が成り立たないことが確認できればAを選択することができます。
Part2の対策
リスニング問題集を問いて答え合わせをしますが、その後が肝心です。解説を読んで理解をし、知らない単語やフレーズを覚えることはもちろんですが、聞き直すことと声に出して読むトレーニングも行いましょう。
リスニングと音読そしてそれを同時に行うトレーニングを何度も繰り返すことが英語学習には有効です。また王道的な勉強法の他に、間違い選択肢の傾向を知っておくことも対策となります。以下にいくつか例を記載します。
・同じ又は同じような発音の単語が含まれているパターン
・登場人物と関係のない人の話しであるパターン
・時制や単数・複数により間違いとなるパターン
・Yes/NOで答えられない問いにYes/NOで答えるパターン
・疑問文に対しYes/NOから始まるがその後の内容が合わないパターン
他には「発言の内容からイメージさせるパターン」があります。例えばmail(郵便)の内容に対しe-mail関連(web, online)の誤答を誘うなどです。
本番での姿勢
Part1が終了したら一度リラックスしてPart2に備えましょう。リスニングが開始した直後にPart3及びPart4のチャート問題をチェックするのはありですが、この時間はそれは止めた方が良いです。
まとめ(Conclusion)
Part2は出だしの聞き取りが重要な瞬発力勝負であると同時に、ある程度の記憶保持力も必要となります。なるべく多くの公式も含めた新形式の問題を繰り返し解き、上記のトレーニングを行うことで地力を向上させましょう。
さらに問題の傾向や正解・不正解のパターンを予めつかんでおくことで本番に対して少しでも余裕を持つことができます。Part2では超難関問題を除き、とるべき問題をしっかり得点してpart3に臨みましょう。